「気持ちのいいセックスがしたい」
彼女が、私に最初に伝えてくれた言葉です。
47歳。
セックスが怖い。
「本当は好きなのに」
「本当は楽しみたいのに」
身体が思うように反応しない。
濡れない。
痛い。
怖い。
その経験が重なると、いつの間にかセックスそのものから距離を置くようになる。
そして、いつしか、
「私はもう、こういうものなのかな」
と、自分の身体を諦めてしまう。
彼女も、そうだったのだと思います。
でも。
完全に諦めていたわけではなかった。
だから、私のところへ来てくれた。
「気持ちのいいセックスがしたい」
その一言は、
彼女が自分自身を諦めていなかった証拠だったのかもしれません。

鎌倉の夜、彼女が話してくれたこと
彼女は、鎌倉でご縁のあるセラピストの方からご紹介いただき、私のサロンに興味を持ってくださったことがきっかけで、ご縁がつながりました。
その夜、一緒にお酒を飲みながら、彼女はいろんなことを私に話してくれました。
セックスのこと。
自分のセクシャリティのこと。
本当は何を求めているのか。
この人生で何をしたいのか。
何をしているとき、自分は輝いているのか。
そんなことを、彼女は楽しそうに話してくれました。
その中で、特に覚えている言葉があります。
「自分の中のセクシャリティに関してお話ができたことで、セックスに関して言葉に出す抵抗感や罪悪感がきれいになくなりました」
と。
お話をすることで、まだ膣ほぐしの施術はしていないけれど、
彼女の中で絡み合っていた感情を、少しずつ解いていく夜になったのかなと、今になって思います。
私のサロンでは、施術中にいろんなことをお客様とお話しします。
身体のことやセックスのことだけではありません。
「私は、この人生で何を求めているんだろう」
「私は、何をしているときに輝けるんだろう」
膣ほぐしの話をしていたはずなのに、
気がつけば、自分の人生の話になっていた。
なんてことが、よくあります。
お客様自身の中にある気づき。
私は、こういう瞬間が好きです。

鎌倉でのお話の翌月から、月一でサロンにお越しいただき、グレイスコースの施術を2度受けていただきました。
彼女の身体は、大きく変化していきました。
・セルフプレジャーでも、しっかりと濡れるようになった。
・痛みを感じなくなった。
・前よりも気持ちよさを感じるようになった。
・だからこそ、セックスを楽しんでいきたいと思えるようになった。
さらに、
「どんどん自分の中の女性性、セクシャリティが開花していった実感があります」
と話してくださいました。
私は「女性性」という言葉を、何か特別なものだとは思っていません。
自分の身体を感じる。
自分が何を好きなのか知る。
自分の欲しいものを認める。
それだけでも、女性としての自分との距離は変わっていく。
施術を重ねる中で、
膣が締まる感覚と共に、
彼女が少しずつ自分の身体に戻っていくような感触がありました。
そして、新しい彼との出会い。
彼との時間を楽しみに待てるようになり、私まで嬉しい気持ちになりました。
「また濡れなかったらどうしよう」から「私、こんなに濡れるんだ」へ
新しい彼とのセックスを迎える前。
彼女には、まだ不安がありました。
以前の経験があるからです。
「きっと濡れないだろう」
そう思って、膣内に潤滑剤を仕込もうかと思っていたほどだったそうです。
楽しみな気持ちと同時に、
「また濡れなかったらどうしよう」
という緊張もあったと。
ところが。
実際は、彼女が想像していたものとは全く違いました。
「濡れすぎて滑ってしまうので、拭いてもいい?と言われるくらい、濡れてしまいました(笑)」
彼にも、
「こんなに濡れるのに、本当にいままで濡れなかったの?」
と驚かれたそうです。
本人が一番驚いたかもしれません。
「私、こんなに濡れるんだ」
「言えなかった私」が、自分の気持ちを伝えられるようになった
そして、私がこの彼女の変化の中で、一番大きいと思っていることがあります。
それは、
自分の気持ちを、自分で認められるようになったこと。
そして、
それを言葉にして、相手に伝えられるようになったことです。
自分は何が好きなのか。
どうされると嬉しいのか。
本当はどうしたいのか。
セックスについて、何を感じているのか。
以前の彼女は、そういうことを言葉にすることに抵抗や罪悪感があったそうです。
だからきっと、
自分の中にあるものを、ずっと内側にしまっていた。
でも、鎌倉の夜。
彼女は、自分のセクシャリティについて私に話してくれました。
話しているうちに、
「私はこう感じる」
「本当はこうしたい」
そんな自分の気持ちを、少しずつ言葉にできるようになっていった。
そして、それは今の彼との関係にもつながっていきました。
自分の好みを伝える。
自分の感じ方を伝える。
「こうしてほしい」と言える。
以前の彼女にとっては、簡単なことではなかったはずです。
でも、
自分の中にあるものを外に出せるようになったことで、
彼との距離も変わっていった。
私は、この変化も身体の感じ方に影響しているのではないかと思っています。
「怖い」から「もっと楽しみたい」へ
さらに新しい彼とデートを重ね、
その日は、3時間ほどカラダを重ね、一緒に過ごしたそうです。
そして彼女は、
「何の不安もなく、ずっと断続的に彼を受け入れることができました」
と話してくれました。
以前は、性交痛が怖かった。
濡れないことも怖かった。
また痛くなるかもしれない。
また楽しめないかもしれない。
そんな不安が、ずっと身体のどこかにあった。
でも今回は、それがなかった。
そして、
「濡れない不安がないというだけで、こんなにも安心してセックスができるようになるんだと思いました」
と。
性交痛も、今回もなかったそうです。
私は、この言葉がとても大切だと思っています。
変わったのは、潤いだけではない。
「怖い」がなくなった。
そして、
「楽しみたい」に変わった。
自分の気持ちを言葉にできるようになった。
彼に伝えられるようになった。
安心できるようになった。
その積み重ねが、身体の感じ方にもつながっていったのだと思います。
だからこそ、彼女は今、
「まだオーガズムまでは物足りないけれど、これから2人で開発していけたらなと思っています」
と話してくれています。
私は、この言葉が好きです。
なぜなら、全部が完璧になった話ではないから。
「完全に変わりました」
「すべて解決しました」
ではない。
まだこれから。
もっと楽しめるかもしれない。
もっと知りたい。
もっと感じたい。
以前は「怖い」だったものが、
「これから2人で開発していきたい」
に変わった。
それだけで、もう全然違うと思うのです。

「変わりたい」と思ったときが、始まりなのかもしれない
私は、この仕事をしていて、
たくさんの女性に出会います。
その中には、
「もう年だから」
「今さら無理」
「私には関係ない」
そう言う女性もいます。
でも、彼女は違いました。
怖かった。
傷ついた。
諦めかけた。
それでも、
「気持ちのいいセックスがしたい」
と思った。
そして、その気持ちをなかったことにしなかった。
私は、そこが大きかったのだと思います。
身体が変わったから、人生が変わった。
私は、そう単純には思いません。
彼女が、
「変わりたい」
と思った。
そして、
自分の身体と向き合うことを選んだ。
自分の気持ちを知ることを選んだ。
それを言葉にすることを選んだ。
そして、相手に伝えることができるようになった。
その積み重ねの先に、身体の変化があった。
そして、
セックスに対する気持ちまで変わっていった。
「怖い」から「楽しみたい」へ。
「言えない」から「伝えられる」へ。
「どうせ無理」から「もっと知りたい」へ。
私は、これこそが彼女に起きた大きな変化だったのだと思います。

最後に
彼女は、47歳。
そして今も、まだ途中です。
まだオーガズムにはたどり着いていない。
でも、
「もっと知りたい」
「もっと楽しみたい」
「これから2人で開発していきたい」
そう思えるようになった。
以前は「怖い」が先にあったのに、
今は「もっと楽しみたい」が先にある。
その違いは、とても大きいと思います。
もし今、
「このままでは嫌だな」
「本当はもっと楽しみたい」
「自分の身体のことを、もう少し知りたい」
そう思っているなら、
その気持ちを「今さら」と片づけなくてもいい。
年齢のせいにしなくてもいい。
本当はどうしたいのか。
何が好きなのか。
どうされると嬉しいのか。
まずは、自分自身がそれを知ってあげる。
そして、もし大切な人がいるなら、
少しずつ言葉にして伝えてみる。
そこから、何かが変わり始めることがあります。
アイシーサロンは、
ただ身体を整えるだけではなく、
「本当はどうしたい?」
と、自分自身に問いかけられる場所でありたい。
そして、
今の自分から少し変わりたいと思った女性が、
もう一度、自分の身体と自分自身に出会える場所でありたい。
私は、そう思っています。
彼女の物語は、
まだ終わっていません。
