第7回コラム 性交痛——みんな痛いのに、なぜ私たちは我慢するの?

I-sEE salonには、40代、50代、60代の女性たちが多くいらっしゃいます。

その中でも最も多いお悩み、それが「性交痛」です。

“私だけじゃなかったんだ…”

そう気づくだけで、ふっと心が軽くなる方も少なくありません。

でも、本当はもっと声をあげていい。

もっと自分の身体に優しくしてあげていい。

性交痛の原因は、大きく2つに分けられると、私は考えています。

身体的な原因:膣周りの“硬さ”

年齢を重ねると、膣まわりの筋肉も例外なく硬くなっていきます。

それはストレッチしていない体がどんどん動かしづらくなるのと同じ。

筋肉は「伸びるからこそ、縮めることができる」のです。

だから、膣まわりも柔軟性がとても大切なんです。

特に閉経後は、潤いが減り、痛みも感じやすくなり膣口まわりもカチカチに。

さらに、粘膜も若い頃に比べると薄くなり、痛みを感じやすくなります。

「週に一度はセックスをしないと、膣はどんどん硬くなる。」

そんな一文を本で見かけて驚いたことがあります。

でも、閉経後の膣の変化スピードを考えると、あながち誇張ではないのかもしれません。

メンタル的な原因:気持ちと膣の密接なつながり

女性の身体は、心の影響を非常に受けやすいもの。

ストレスや不安が続くと、生理が乱れたり、膣にできものができたり…

デリケートゾーンに不具合が出るのは、決して珍しいことではありません。

とくに、パートナーに対する違和感や、不満を抱えたままの性交渉。

“本当はしたくないのに…”

“していないと愛がもらえなくなるかも…”

“久しぶりでうまくできるのかな…”

というような気持ちがあると、身体はとても正直に反応します。

痛みという形で、あなたにサインを送ってくるのです。

他にも、過去に一度痛みを感じた体験が記憶され、”また痛くなるかも…”と身構えることで、さらに痛みを強く感じてしまうケースもあります。

思考と女性のデリケートゾーンはとても密接に関係していることがここからもわかりますね。

痛みの多くは“膣の入り口”

私のお客様の施術経験上、性交痛の約8割は「膣口」に集中しています。

中が痛いというよりも、

“入り口が痛い” ”なんだか裂けそう…” と感じている方が非常に多くいらっしゃいます。

だからこそ、膣口まわりを丁寧に、やさしく、日頃からほぐしておくことがとても大切。

ふわふわと柔らかく潤っていれば、痛みは格段に軽減されていきます。

無理な挿入、急ぎすぎないで

とくに同世代や年上のパートナーとの関係では、

相手も自分の身体の変化に戸惑っていたりします。

そのため、膣まわりがほぐれていない、スキンシップが足りない…

脳が興奮の指令(交感神経)を出さないので潤っていないまま、焦って挿入してしまうこともしばしば。

まずは指でゆっくり、やさしく、膣を目覚めさせてあげること

それができるだけで、血流が増し、小陰唇もふっくらと充血し、

膣全体が温かく、やわらかく変化していきます。

自分で自分の膣を守るということ

私の経験上、性交痛を我慢している女性は、実はとても多いです。

でも、言いづらい、恥ずかしい、我慢すればいい…  と、飲み込んでしまっている方が多いのです。

それはもう、終わりにしませんか?

パートナーの知識不足を嘆く前に、まずは自分の身体を知りケアしていくこと。

そして伝える努力も忘れずに。

対策は?まずは日頃から自分の膣をケア

日々のケアにおすすめしているのが、当サロンでも使用している特許機能水を使用した保湿ジェル。

潤滑剤としてだけでなく、ふわふわ感、抗炎症、ニオイ対策までサポートできる優れもの。

(カウンセリングを通して、サロン専売でご案内しています。)

適切なケア製品を使用して、日頃から膣の保湿と柔軟性を保つことは性交痛を和らげるためにもとても重要です。

膣をゆるめると、思考もゆるむ

膣の柔らかさと、心の柔らかさは、意外なほどリンクしています。

膣がふわっとゆるむと、不思議と思考もやわらかくなり、伝える勇気が湧いてくる。

これは不安(嫌われたくない、どう思われるだろ?…)に思う思考が軽減し、

行動力が湧くことで、思っていることを素直に伝えられるようになるのではと、私は考えています。

痛みを我慢するのではなく、”こうしてほしい”  ”今日はこういう気分”

そんな風に、自分の声を届けられるようになるんです。

性交渉とは、ただ快感を得るためだけのものではありません。

触れること・触れられること”

それだけで心がふっと緩み、深い”安心感”を得られるもの。

それは、挿入がなくてもいい。

手をつなぐ、背中を撫でる、マッサージをしてあげる。

そのひとつひとつが心と身体をやさしく癒してくれるスキンシップです。

最後に:もう我慢しなくていい

性交痛は、誰にでも起こり得るもの。

でも、それは「仕方ない」ではありません。

我慢するのではなく、向き合って、ケアして、少しずつ変えていけるものです。

どうかあなたも、

もう一度、自分の身体に優しく触れてみてください。

そして、”柔らかく、しなやかな私”をもう一度取り戻していきましょう。

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