皆様こんにちは。
名古屋市東区泉にある、おとなのフェムケア I-sEE salon(アイシーサロン)オーナーセラピストの紗代子です。
ここ数年、「フェムケア」という言葉をよく耳にするようになりました。
今回はそのフェムケアについて、原点に立ち返り、私なりに考えてみたいと思います。
ドラッグストアにはデリケートゾーン専用のソープや保湿オイルが並び、
雑誌やSNSでも「フェムケアを始めましょう」という言葉を見かけることが、近年とても増えました。
女性の体を大切にしようという流れが広がっていることは、
とても素晴らしいことだと思います。
ただ、名古屋という地でフェムケアサロンを続けている私が、ふと立ち止まって思うことがあります。
実際には、検索で見つけてくださり、名古屋だけでなく全国から足を運んでくださる方もいらっしゃいます。
それだけ、このテーマに悩みを抱えている女性が多いのだと、日々感じています。
それは――
フェムケアという言葉は広まったのに、
おとな世代の女性たちの身体には、まだ十分に届いていないように感じます。
特に、50代・60代の女性たちです。
今、世の中で広がっているフェムケアとは?

今、世の中で紹介されているフェムケアの多くは、主に次のようなものです。
・デリケートゾーン専用ソープで洗う
・保湿オイルで乾燥を防ぐ
・黒ずみやニオイのケア
・膣の形のお悩みケア(小陰唇縮小術など)
・骨盤底筋トレーニング
・妊活中のデリケートゾーンケア
どれも、とても大切なケアです。
最近では、女性の身体への関心が高まり、
更年期や閉経の頃に起こる身体の変化についても、少しずつ情報が増えてきました。
女性ホルモンの変化によって
・乾燥
・ヒリつき
・違和感
・性交時の痛み(性交痛)
・膣萎縮
などを感じる方が増えることも知られています。
また、
・尿もれ
・骨盤底筋のゆるみによる臓器脱の不安
・PMS(月経前症候群)による体調の揺らぎ
など、女性の身体の悩みをテーマにした情報も多く見られるようになりました。
そのため、
保湿や清潔ケアに加えて、
婦人科での骨盤底筋チェアやホルモン治療などを紹介する情報も増えてきています。
ただ、実際にサロンに来られる女性たちの話を伺っていると、
もう少し違う“現実”が見えてきます。
50代、60代の女性にとってのフェムケアの壁
フェムケアの商品は増えました。
でも――
実際には、買いづらい。
そう感じている女性が、まだまだ多いように思います。
ドラッグストアで
デリケートゾーンの棚の前に立ったとき。
誰かに見られていないか、
少し気になったり。
若い女性のパッケージを見て、
自分がそれをレジに持っていくことに
少し戸惑ったり。
そもそも――
「自分がそんなものを使う年齢なの?」
そう思ってしまう方も少なくありません。
そして、もっと本音を言うと
「もう生理もないし」
「もうそんな年齢じゃないし」
「今さら何をしても変わらないんじゃない?」
そんな気持ちが、
心のどこかにある。
さらにこの世代の女性は、
家庭
仕事
子育て
介護
長い間、誰かのために頑張り続けてきた世代でもあります。
だからこそ
自分の体のことは後回し。
多少の違和感は我慢する。
たとえば
・軽い尿もれ
・骨盤底のゆるみ
・下がるような感覚
・久しぶりの性交渉での痛み
・更年期の乾燥や違和感
そういった症状があっても
「このくらいなら大丈夫」
と、つい我慢してしまう方も少なくありません。
そしてもう一つ。
デリケートゾーンのことを
人に触れられること。
人に相談すること。
この二つのハードルが、
とても高い世代なのです。
さらに――
「病院ほどではない。でも困っている」

サロンに来られる方の多くが、こうおっしゃいます。
「病院に行くほどではないんです」
でも、
「なんとなく気になる」
「前とは違う感じがする」
「痛いほどではないけど違和感がある」
「性交痛があるなんて、この年でなかなか相談しづらい」
そんな、言葉にしづらい感覚を抱えている方が多いのです。
実は、この“間”にいる女性が
一番多いのではないかと私は感じています。
病院ではない。
でも、市販のケアだけでは届かない。
その間にある場所が、
日本では、まだあまり知られていないように感じています。
私が考えるフェムケア(膣ほぐし)
私が考えるフェムケア(膣ほぐし)は、
「女性の身体を外側から整えること」だけではありません。
骨盤の中にある膣。
その周りの筋肉、血流、神経。
そして
女性がこれまで生きてきた時間。
膣は、ただの器官ではありません。
その人が
どれだけ頑張ってきたのか。
どれだけ我慢してきたのか。
どれだけ力を入れて生きてきたのか。
そういうものが、身体に表れる場所でもあります。
長い年月の中で、
膣は固くなり、動かなくなり、
感覚が静かになっていくことがあります。
でもそれは、
「年齢だから仕方ない」
というものではありません。
丁寧に触れられ、
ゆっくりとほどかれていくと、
血が巡り、
身体が温まり、
感覚が戻ってくることがあります。
身体はいくつになっても応えてくれます。
私はそれを、施術の中で何度も見てきました。
長い間固くなっていた膣が、
ふっとゆるみ、静かに血が巡り始める瞬間。
「あれ…温かい」
と、ご本人が驚かれることも少なくありません。
そして、女性としての自信を失いかけていた方が
「初めて、自分の膣をこんなにも意識しました…」
「私、まだ大丈夫なんですね」
と安心に満ちた表情を見せてくださる瞬間を、
私はこれまで幾度となく見てきました。
そのたびに、心から幸せを感じるのです。
おとな世代のためのフェムケア

若い頃は、
ホルモンの力で身体が守られている部分もあります。
でも、50代、60代になると
身体のケアは「自分の手」で行う時期に入ります。
でも、自分で何をしていいのかわからない。
何が正解なのかも、わからない。
そんなおとな女性のために、
アイシーサロンは存在しています。
私は、悩みを抱える女性たちに
静かに手を差し出したいと思っています。
アイシーサロンの掲げる『フェムケア』とは、若い人の不調や美容だけではなく、
成熟した人生の黄金期を心地よく生きるためのケアだと私は思っています。
身体の違和感を、我慢しないこと。
一人で抱え込まないこと。
そして、
自分の身体を大切に扱ってあげること。
それが、本当の意味での
フェムケアなのではないでしょうか。
私は、フェムケアを
「洗うケア」や「塗るケア」だけで終わらせたくありません。
身体に触れ、
感覚をほどき、
女性の身体そのものを整えていくこと。
それもまた、
これからのフェムケアの一つだと
私は思っています。
そしてその場所が、
I-sEE salon(アイシーサロン)であれたらと私は願っています。
年齢を重ねても
女性の身体は、
静かに変化し続けます。
私は、それを
確信しています。
だから私は、更年期・閉経世代の女性の膣ほぐしを、ずっと続けています。

